研究課題
高齢者の社会参加の家族的・社会的条件の探索
研究概要
本研究では、「生涯学」の重要な課題のひとつとなるであろう高年期の社会参加について、社会調査を通じて探索することを課題としている。
20世紀後半から、経済先進国では「女性の社会参加」が重要課題となってきた。しかし少子高齢化が進む日本では、女性のみならずその他の社会グループにおいても、有意義な社会参画が進められることが望ましいと考えられる。ただ、その社会的条件については、体系的な研究がまだ十分に進められていない。
社会的条件というのは、身体能力・認知能力で問題のない場合でも必要なものである。たとえば女性は、能力の面で男性と同等でも、家族のケア負担や家族支援制度次第では、十分に活動することができない。同様に高年期グループでも、その潜在能力を十分に発揮し、人生を楽しむことができる条件があるはずである。そういった条件の探索を通じて、「生涯観の刷新」という領域課題に貢献する。(B01班代表:筒井淳也)
研究組織
- 代表者:
筒井 淳也(立命館大学産業社会学部・教授) - 分担者:
菊澤 佐江子(法政大学社会学部・教授)
竹内 麻貴(国立社会保障・人口問題研究所国際関係部・第2室長)
田中 慶子(明治学院大学社会学部付属研究所・研究員)
Li Wenwen(立教大学社会学部・助教)
渡邉 大輔(成蹊大学文学部・教授)
西野 勇人(東日本国際大学健康福祉学部・専任講師)
安元佐織(大阪大学人間科学研究科・准教授) - 協力者:
前田 信彦(立命館大学産業社会学部・教授)