研究課題
技能・熟練・暗黙知の習得・発達過程に関する人類学的研究
研究概要
本研究は、アジアやアフリカ諸地域に暮らす技能集団が身体を通じて暗黙知を体得する過程に焦点を当て、担い手たちの1) 生物学的発達を示す行動調査、2) 身体技法の習熟度、3) 発達段階の文化的制度化の相関性について精査し、文化人類学的な比較検証を行う。アジアやアフリカのさまざまな地域に暮らす技能集団を対象に、彼女/彼らの身体技法(伝統的な身体の動かし方の様態)に注目して、それらの行動に必要な技能を獲得・熟練させる一連の過程(=習熟過程)を質的・量的な尺度で記録・分析し、それらが当該社会における発達段階とどのように関連しているのかを示す。それらの一連の事例研究を、生存に関わる行動ユニット(分担者:重田眞義、山越言)と表現に関わる行動ユニット(分担者:伏木香織、座馬耕一郎)の二つのユニットにわかれて分析検討しながら、多元的な発達過程を描き出し、「生涯学」がめざす従来の生涯観を刷新することに貢献する。(C01班代表:金子守恵)
研究組織
- 代表者:
金子 守恵(京都大学アフリカ地域研究資料センター・准教授) - 分担者:
重田 眞義(京都大学アフリカ地域研究資料センター・特任教授)
山越 言(京都大学ASAFAS・教授)
伏木 香織(大正大学文学部・教授)
座馬 耕一郎(長野県看護大学・准教授) - 協力者:
青山 朋樹(京都大学医学研究科・教授)
坂本 龍太(京都大学東南アジア地域研究研究所・准教授)
相原 進(京都大学アフリカ地域研究資料センター・研究員)
神野 知恵(人間文化研究機構・特任助教)
鈴木 良枝(東邦音楽大学・非常勤講師)
萩原 卓也(東洋大学健康スポーツ科学部・助教)
山田 千佳(京都大学東南アジア地域研究研究所・助教)
下山 花(日本学術振興会/長崎大学・特別研究員PD)
CHOI Eunji(京都大学アフリカ地域研究資料センター・研究員)
元木 航(岡山大学環境生命自然科学学域・助教)
西村和紗(岡山大学環境生命自然科学学域・助教)
岩瀬裕子(東京都立大学・人文科学研究科・博士研究員) - 院生:
金森 謙輔(京都大学ASAFAS一貫制博士課程)
三津島 一樹(京都大学大学院人間・環境学研究科)
Yitagesu Habtu(アディスアベバ大学公衆衛生学部博士後期過程)
田中 綾華(京都大学ASAFAS一貫制博士課程)
前田 夢子(京都大学ASAFAS一貫制博士課程)
志田 夏美(京都大学ASAFAS一貫制博士課程)
緒方 良子(北九州市立大学大学院)
Addisu Meseret(京都大学ASAFAS一貫制博士課程)
小澤茉莉(東京工業大学博士後期課程)
Yordanos Asnake(アディスアベバ大学ジェンダー研究センター修士課程)
荻野なつれ(京都大学ASAFAS一貫制博士課程)
元木春伽(京都大学ASAFAS一貫制博士課程)
田中優花(京都大学ASAFAS一貫制博士課程)
ASAFAS:大学院アジア・アフリカ地域研究研究科