家族問題研究学会大会シンポジウムで、ウェルビーイング班の研究代表者が招待講演を行います

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7/17(土)に、家族問題研究学会大会シンポジウム「子育てと『家族の幸せ』」(Zoom開催)で、
ウェルビーイング班の研究代表者(柴田悠准教授)が招待講演を行い、同班の研究の一部を紹介します。
非会員の方も事前申し込み(定員100名)により参加可能です。申し込み締切は7/14(水)です。

詳細:http://jcfr.jp/index.html

報告題目:子育てと「家族の幸せ」―社会学の立場から―

要旨:少なくとも社会学では、社会関係の潜在的機能や意図せざる結果を考慮に入れるので、家族関係のもたらす「幸福」だけでなく「不幸」にも着目する。そのうえで、「その不幸を、子育て支援や介護支援、両立支援などによって、いかに軽減できるか」という問題意識で研究することも多い。報告者も同様の問題意識で、「社会的に不利な家庭に生まれた子どもが、その生まれの不利によって成人後に被る不利(主観的幸福感の低さやそれに至る経路上の不利)、つまり『不利の親子間継承』を、公的支援によっていかに軽減できるか」を研究している。 日本での先行研究によれば、「不利の親子間継承」の端緒は幼児期(小学校入学前)にすでに見られるため、遅くとも幼児期からの支援が必要である。そこで報告者は、幼児期における比較的長期間・長時間の支援である「保育所通園」(を通じた支援)に着目している。現在の成人の大部分は、幼児期での支援として「保育所への長期通園」と「保育所や幼稚園への短期通園」のどちらかを経験している。そのため、幼児期での支援の(成人後まで及ぶ)長期的効果の一部は、「保育所長期通園群」と「短期通園群」との(傾向スコア等を揃えた)比較によって分析できる(日本での先行研究は見当たらない)。本報告ではその分析結果を紹介する。

家族問題研究学会HP (jcfr.jp)