C01: 技能発達班が「第2回技能習得と発達についての人類学的研究研究会」を開催しました

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第2回技能習得と発達についての人類学的研究研究会

開催日時:2021年7月10日 15:00-17:00

開催場所:オンライン

使用言語:日本語

プログラム:
15:00-15:20 「2021 年度研究活動について」
 金子守恵(京都大学アフリカ地域資料センター)
15:50-17:00「インドネシアの薬物を使用する人々が置かれた状況: 保険医療にできることを越えるには?」
 山田千佳(京都大学東南アジア地域研究研究所・特定研究員)
 コメンテーター 座馬耕一郎 (長野県看護大学・准教授)

報告概要:研究会では、研究協力者の山田千佳氏(京都大学東南アジア地域研究研究所)が、共同研究者とともに、インドネシアで薬物依存症患者を対象に開発した集団認知行動療法(Indo-DARPP)によるパイロット介入研究について発表した。報告によれば、Covid19の状況下で、オンラインでのコミュニケーションを中心にIndo-DARPPを5名の患者に対して提供し、概ね良好な受容性と使用性を確認している。現在、無作為化比較試験で有効性評価を行っている。研究会では、山田氏が対象とする研究課題についての制度的な変遷や薬物依存と回復をめぐる課題が多岐にわたっていることを確認し、医学の分野だけでこの課題を扱うことには限界があることも共有した。また、インドネシアの薬物依存症に関して、比較的若い世代の患者の報告が多いことも指摘された。さらに、文化、社会的な側面を反映し患者をアセスメントすることができる評価尺度の必要性や可能性についても活発な議論をおこなった。