C01:技能発達班が研究会を開催します

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「第5回技能習得と発達についての人類学的研究研究会」

開催日時:2022年5月28日(金)15:00-17:30

開催場所:オンライン

使用言語:日本語

プログラム:
15:00-15:10  主旨説明ほか

15:10-16:10 研究発表I
「エチオピア南西部保健普及員の活動による住民の健康的な生活への影響とコミュニティにおける近代医療システムの受容に関する実践的地域研究-COVID19パンデミックに関する保健普及員の役割と住民の行動変容-」
鈴木功子(京都大学アジア・アフリカ地域研究研究科)

要旨: 発表者は、2018年からエチオピア地方都市において保健普及員の活動とその役割について調査研究を進めてきた。COVID19前に行なったフィールドワークでは、保健普及員は、エチオピア全土に普及している国家による一律的な保健衛生プログラムに沿った活動を軸としながらも、活動地域が抱える社会問題を把握し、彼女たちの労働環境にも対応したうえで、選択的に環境衛生や母子保健に関する活動を行っていた。くわえて、ときには職務を越えて人びとの健康管理にも関与していた。本発表では、博士論文執筆に向けた今後のフィールドワークに関して、2018年・2019年の調査結果を参照しながら、COVID19を契機とした保健普及員の活動の変化および住民の生活様式/行動の変化を明らかにすることを目指した調査計画を提示する。

16:10-16:30 休憩

16:30-17:30 研究発表II
「多様な生き方を受容するまちづくり–「ともに暮らす街−わかぞのインクルーシブ・コミュニティ(WinC)構想」の実践」
小野瑠夏(北九州市立大学大学院社会システム研究科)

要旨:福岡県北九州市小倉南区若園で2019年から「ともに暮らす街−わかぞのインクルーシブ・コミュニティ(WinC -うぃんく)構想」(以下WinC構想)運営委員会を若園地域住民と立ちあげた。WinC構想は子どもから高齢者、障害者などすべての人を対象としており、住民それぞれの個性や能力を生かして他者とかかわることができるような多様性に開かれた福祉のまちをつくることを目的としている。
 本発表では、若園の歴史的な背景から生じるさまざまな地域特性に触れながらWinC構想の活動がすすんでいくなかで地域にどのような変化をもたらしたのか明らかにする。その分析をもとにだれも取り残さないまちづくりとはなにか、人がつながり多様性を受容していくことの意義について考察する。